第31回日本脳神経モニタリング学会 

マルチモーダルな脳モニタリング

開催のご挨拶

会長:武田 吉正( 東邦大学医療センター大森病院麻酔科 教授)

 この度、第31回日本脳神経モニタリング学会を2025年4月26日(土)に羽田イノベーションシティ PiO PARKで開催させていただくこととなりました。私自身はもちろん、教室員、関連施設、そして同門にとりましても大変名誉なことであります。関係の皆様に心より感謝申し上げます。

 脳のモニタリングは脳波計測や脳圧測定で始まりました。その後、体性感覚誘発電位(SEP : somatosensory evoked potential)や運動誘発電位(MEP : motor evoked potential)が手術中に実施されるようになり、手術の安全性向上に必要不可欠な技術となりました。また、括約筋機能の温存を目的とした球海綿体反射(BCR : bulbocavernosus reflex)のモニタリングは、脳外科や整形外科の手術だけでなく、泌尿器科、下部消化器外科、婦人科領域の手術でも注目されています。

 脳波や筋電図以外の領域も発展しました。近赤外線脳酸素モニターが普及し、脳内の酸素飽和度を非侵襲的にリアルタイムでモニタリングできるようになりました。近年では術野蛍光による血流の測定や残存腫瘍の確認など、研究室レベルで報告されていた技術が手術室で応用できるようになっています。

 基礎医学領域でも新たな発展がありました。生体における神経活動を開頭することなく可視化することが可能になりつつあります。いつの日か臨床に還元される日が来るかもしれません。

 上記のような様々なモニタリング技術を組み合わせることで、脳神経領域の手術は更に安全になっていくと考えられます。そこで本学術集会を「マルチモーダルな脳モニタリング」と題しました。脳神経モニタリングの発展には、技術に加え新しい医療機材の情報も必要です。企業の皆様の商材を参加者に伝え、マルチモーダルな脳モニタリングを支える学会にしたいと考えています。 有意義な学会にすべく、皆様方のお力添えを賜りますようお願いいたします。

Update:

★11/1より一般演題の募集を開始いたしました。何卒よろしくお願い申し上げます。

7/23: 下記より当学会のリーフレットをダウンロード頂けます。

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